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ディズニー映画一覧
「ディズニー・ロルカナ」に登場するディズニー映画を紹介しています。
100周年を迎えるディズニーは見ていない作品も多いはずです。ロルカナに登場するキャラクターやアイテムは映画のストーリーが元になっていますので、一度チェックしてみてください。
ミッキーマウス(蒸気船ウィリー)

1928年11月18日に公開
この作品はミッキーマウスが初めて音声と同期した音楽付きで登場した記念すべき作品として広く知られています。
この7分間のモノクロ短編では、ミッキーマウスが蒸気船の船員として働いている様子が描かれています。船長のピートに命令される中、ミッキーはデッキを掃除したり船の操縦を手伝ったりしています。そして船に乗っていたミニーマウスと一緒に即興の音楽演奏を楽しむシーンが特に有名です。ミッキーは船の動物たちを「楽器」として使い、ユーモラスな音楽パフォーマンスを繰り広げます。
『蒸気船ウィリー』は技術的な革新性だけでなく、ミッキーマウスの個性的なキャラクター性が確立された作品としても重要です。彼の冒険心、創意工夫、そして困難にもくじけない前向きな姿勢がこの作品で印象的に表現されています。
この作品の成功により、ウォルト・ディズニーとその制作チームはアニメーション業界で確固たる地位を築き、後のディズニー帝国の基礎となりました。『蒸気船ウィリー』は現在でもアニメーション史上の傑作として高く評価され、ディズニー文化の重要なシンボルとなっています。
王様の剣(おうさまのつるぎ)

1963年公開 ディズニー名作「王様の剣」(原題:The Sword in the Stone)
ウォルト・ディズニー・プロダクションが1963年に贈る心温まるアニメーション映画「王様の剣」は、中世イングランドを舞台に、後の伝説の王アーサー王の少年時代を描いた作品です。
T・H・ホワイトの名作「永遠の王」の一部を原作とし、ケント州ハイヤー村に住む「ワート」と呼ばれる孤児の少年が、偉大な魔法使いマーリンとその愉快なフクロウのアルキメデスとの出会いから始まる冒険と成長の物語を描いています。
マーリンは驚くべき予知能力を持ち、ワートが将来重要な人物になることを知っています。そこで彼を弟子として引き取り、動物への変身魔法を通して知恵と勇気を授けていきます。リスやお魚、小鳥へと姿を変え、それぞれの生き物の視点から世界を学ぶワートの経験は、観る者の心に深い感動と教訓を残します。
物語のクライマックスでは、ワートが魔法の剣エクスカリバーを石から引き抜き、イングランド王国の正当な王「アーサー王」として運命を受け入れる感動的な場面が描かれます。
監督はウォルフガング・ライザーマン、音楽は「ジャングル・ブック」でも知られるジョージ・ブランズが担当。当時の最新アニメーション技術と、ディズニー特有の温かいユーモアが見事に融合した作品として、60年以上経った今もなお多くの人々に愛され続けています。
アナと雪の女王

『アナと雪の女王』(原題:Frozen)は2013年11月
アンデルセン童話「雪の女王」をゆるやかに原作とし、クリス・バックとジェニファー・リーが監督を務めました。
物語はアレンデール王国の二人の王女、雪と氷を操る力を持つエルサと、その妹アナを中心に展開します。幼い頃の事故をきっかけに自分の力を恐れるようになったエルサは、戴冠式の日に感情が高ぶり、王国全体を永遠の冬に閉ざしてしまいます。そして恐れから王国を離れ、雪山に孤独な氷の城を築きます。妹アナは姉を取り戻し王国を救うため、山男クリストフ、彼のトナカイ・スヴェン、そして雪だるまのオラフと共に冒険の旅に出ます。
映画の魅力は姉妹の絆と真実の愛の新しい解釈、壮大な映像美、そして「Let It Go(レット・イット・ゴー)」をはじめとする印象的な楽曲にあります。特に「レット・イット・ゴー」は世界的に大ヒットし、アカデミー賞とグラミー賞を受賞しました。
『アナと雪の女王』は世界中で12億ドル以上の興行収入を記録し、当時のアニメーション映画として史上最高の成績を収めました。また、第86回アカデミー賞では長編アニメーション賞と歌曲賞を受賞しています。姉妹の絆、自己受容、真の愛についての新しいメッセージを提示したことで、ディズニープリンセス物語に新しい風を吹き込んだ革新的な作品として高く評価されています。
アラジン
『アラジン』1992年公開
「アラビアンナイト」の物語を基にした本作は、中東の架空の都市アグラバを舞台にしています。
物語は貧しい青年アラジンが主人公です。彼は街では「ストリートラット(街のネズミ)」と蔑まれながらも、明るく機知に富んだ性格で、相棒の猿のアブーと共に日々を過ごしています。ある日、市場で変装して外出していた王女ジャスミンと出会い、二人は互いに心を惹かれ合います。
一方、野心的な王国の大臣ジャファーは、無限の力を秘めた魔法のランプを手に入れるため、「ダイヤモンドの原石」と呼ばれる純粋な心を持つアラジンを利用します。不思議な洞窟で魔法のランプを手に入れたアラジンは、ランプに住む陽気で自由奔放なジーニー(魔神)と出会います。
ジーニーの魔法で「アリ王子」に変身したアラジンはジャスミンに再会しますが、自分が本当は貧しい青年であることを隠したままです。やがてジャファーの策略によって正体がばれてしまいますが、アラジンは勇気と知恵でジャファーに立ち向かいます。最終的に、アラジンはジーニーの助けを借りてジャファーを倒し、本当の自分でいることの大切さを学び、ジャスミンとの愛を成就させます。
この作品の魅力は、ロビン・ウィリアムズが声優を務めた個性豊かなジーニーの存在や、「ホール・ニュー・ワールド」をはじめとする名曲の数々、息をのむような美しいアラビアンナイトの世界観にあります。また、友情や誠実さ、自分らしさの大切さを伝えるメッセージ性の高いストーリーも人気の理由です。
「アラジン」は世界的に大ヒットし、アカデミー賞では作曲賞と歌曲賞を受賞しました。その人気は衰えることなく、2019年には実写映画版も公開され、新たな世代にもアラジンの魅力が届けられています。空飛ぶ魔法の絨毯や三つの願いを叶えるジーニーなど、ファンタジー要素も豊かな本作は、ディズニーの名作として今も多くの人々に愛されています。
ライオンキング
『ライオンキング』は1994年に公開
アフリカのサバンナを舞台に、若きライオンの王子シンバの成長と冒険を描いた物語で、シェイクスピアの名作「ハムレット」からインスピレーションを得ています。
物語はプライド・ランドと呼ばれる王国の支配者ムファサ王とその妻サラビの間に生まれた後継者シンバから始まります。シンバは父親を尊敬し、いつか立派な王になることを夢見ていました。しかし、王位を狙うムファサの弟スカーの策略により、ムファサは谷に落ちて命を落とします。スカーはシンバに父親の死の責任があると信じ込ませ、プライド・ランドから逃げるよう仕向けます。
王国を追われたシンバは砂漠をさまよった末、陽気なミーアキャットのティモンとイボイノシシのプンバァに出会い、「ハクナ・マタタ(心配ないさ)」という哲学のもと、気ままな生活を送るようになります。時が経ち、成長したシンバは幼なじみのナラに再会し、スカーの支配下で荒廃したプライド・ランドの現状を知ります。
シンバは最初、過去から逃げようとしますが、神秘的なヒヒのラフィキと父の亡霊の導きにより、自分の責任と運命に向き合う決意をします。プライド・ランドに戻ったシンバはスカーと対決し、真実を明らかにして王位を取り戻します。そして、ナラを妻に迎え、新たな命の誕生により「サークル・オブ・ライフ(命の輪)」が続いていくことを示す感動的なエンディングを迎えます。
「ライオンキング」は壮大な音楽、美しいアニメーション、普遍的なテーマ性で世界中の観客を魅了しました。エルトン・ジョンとティム・ライスによる「サークル・オブ・ライフ」や「愛を感じて」などの楽曲は大ヒットし、作品の魅力をさらに高めています。責任、勇気、家族の絆、そして自分の過去と向き合うことの大切さを描いたこの物語は、ディズニーアニメーションの金字塔として今も多くの人々に愛され続けています。






